事業紹介

ワクチン製造について

当社は、第一三共グループで唯一のワクチン製造を担う生産機能会社です。インフルエンザHAワクチン、はしか風しん混合生ワクチン等を中心としたワクチンの製造を行っています。ワクチンは感染症の予防のため、主に子供を中心に健康な人々に使用される医薬品です。有効で安全性の高いワクチンの供給するため、常に、生産技術と品質レベルの向上に努め、保健衛生の向上に貢献して参ります。

市場への安定供給

当社が製造するワクチンの多くが、定期の予防接種に使用されるため、それらワクチンを確実かつ安定的に社会へ供給する責務があります。またインフルエンザHAワクチンについては、冬のインフルエンザ流行期前の予防接種に使用されるため、必要量をタイムリーに出荷する必要があり、社内生産体制を整え対応しています。今後も、感染症の蔓延防止にいち早く対応し社会のニーズに応えて参ります。

  • *定期の予防接種:予防接種法に基づき、感染症の発生および蔓延を予防するため、地方自治体が行う予防接種です。

生産技術

ワクチンは、細菌やウイルスを原料として製造されます。培養工程における封じ込め、無菌操作、タンパク質の精製技術など生産に必要な技術の向上に努めています。また、当社のワクチンは無菌製剤のため、製剤化においても無菌充填設備を備え、ワクチン生産を行っています。

品質保証

製造業において必須であるGMP、GDPに基づき当社では原材料の受け入れから製造、包装、出荷、製品輸送に至るまで、医薬品製造に関わる全ての場面において定められた規格・手順に基づき品質管理を行っています。ワクチンは、生きたウイルス、それらに由来するタンパク質といった比較的不安定な物質を主成分としています。「品質は工程でつくり込む」という言葉があるように、最終製品の品質試験への適合のみで品質を担保することは難しく、各製造工程における工程管理が非常に重要です。当社では、品質管理体制の維持・向上に努め、高品質なワクチンを供給して参ります。

  • *GMP(Good Manufacturing Practice): 医薬品の製造管理および品質管理に関する基準
  • *GDP(Good Distribution Practice): 輸送・保管における医薬品の品質を確保することを目的とした基準

長年のワクチン研究及び製造で培ったウイルスや細菌培養を基盤としたバイオ生産技術ならびに試験評価技術を有することも当社の強みです。
技術部はワクチンのより効率的な製造プロセス開発や安定製造に寄与すると共に、旧来の生物製剤製造ノウハウと最新の科学的技術を融合させ、バイオ医薬品生産の基盤技術確立および実用化に向けた研究開発を推進しています。

工場との連携

技術部は工場の製造部門だけでは解決できない技術課題については、製造部門との連携により迅速に解決しています。
この取り組みにより、工場の生産性向上に貢献するとともに、高品質な製品を安定的に製造できる製法の開発を推進しています。

バイオ医薬品への取り組み

技術部は第一三共バイオ研究部門と連携し、第一三共グループ内のバイオ技術の裾野を広げると共に、バイオ関連技術の蓄積を促進し、その活用範囲の拡大に貢献します。
ワクチンの製造プロセス開発・改良で得られた知見を治験原薬・中間体の製造・製法検討にフィードバックし、バイオ医薬品開発のスピードアップに貢献していきます。